トヨタライズ フロントバンパー修理例

フロントバンパー左側のこすりキズを修理致します。


そのままでは損傷部を綺麗に研ぎ出すことが出来ないので、分解を行いました。

塑性変形(戻らない歪み)の可能性が有るので加熱を行い整形します。

少々の変形は加熱で戻ることもあります。

高温の状態で損傷部分を裏面から出しています。


熱による修正の後にダブルアクションサンダーを使用し、平滑な表面に仕上げを行いました。

マスキングの後、黒くPP素地が出て入り部分にプライマー処理を行ってからサフェーサーを塗装をします、PP素地はプライマー処理をしないと密着が悪くハガレの原因になります。


軟化剤を使用した柔軟性のあるバンパー仕様のサフェーサーを塗装しました。

乾燥が遅めなぶん、舞い上がったサフェの粒子(ミスト)がくっつきやすいので車両全体のマスキングが必要です。

加熱乾燥後にサフェを研いでいます、当て板を使用してラインを崩さないように心がけています。

サフェ研ぎ、足付け、マスキングを行い塗装作業に移ります。

塗装を行いました。

トップコートクリアーは柔軟性のあるバンパー仕様の硬化剤を使用し、通常のクリヤーに比べ小変形時にヒビ割れを起こしにくくなっていますが、バンパー用硬化剤は通常の硬化剤に比べ高価な材料です。

ムニュっと押したらクモの巣のようにクリアー表面にヒビが入ることは起こってほしくありません。

翌日、電気ヒーターを使用して硬化を促進させています、バンパー仕様の塗装は通常より加熱時間を必要としますが、非接触温度計を使用して温度が上がりすぎないことに注意を払います。

加熱硬化後にポリッシングを行っています、飛び散ったコンパウンドで汚さないようにグリル部をマスキングしました。

微小なゴミを取り、クリアーボカシ目を磨きました。

モール及びバンパー下部のスリ痕を研磨しています、目立たなくはなりましたが消えきりませんでした。

組み付け、清掃を行った後にカラス系ボディーコーティングを施工しています。

コーティングが硬化乾燥して完成しました。


お預かりさせて頂いた愛車を汚さないようにシートカバー、ハンドル、シフトカバー、紙マットを使用します、また作業中車内がシンナー臭くならないように心がけています。

この度はA様 まことにありがとうございました。

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