スカイライン 400R フロントバンパースポイラー修理例

フロントバンパースポイラー右側が接触してしまい割れてしまった損傷を修理していきます。

材質はFRPです。

製造時の部品の合わせ目が割れて開いてしまいました。

閉じようとしても割れた部分のバリバリが突っかかって抵抗があるので割れた部分をエアーソーで切断しています。

切れ目を入れることによりストレスなく元の位置まで戻れるようになりました。

内部の破片、汚れを取り除き、入る範囲で足付けと脱脂を行い接着する準備をしています。

接着剤は外板パネルに使用する構造用接着剤のパネルボンドを使用します。

キザミを入れた為, 大きく口を開けて上部と下部、大きいひび割れ部に盛っています。

パネルボンドを充填してからマスキングテープで本来の形状まで引き上げて固定を行い、はみ出したボンドはひび割れにすり込みました。

硬化に時間がかかる為、夜と翌朝に二回に分けて温度が上がりすぎないように加熱硬化を促進させています。

硬化が進み、パネルボンドにサンディングを行い整形していきます。

ボンドの成型と割れたゲル層を研ぎ落しています。

落とした分低くなるのでパテ整形を行いました。

マスキングを行いサフェーサーを塗装する準備が整いました。

スアナはエバーコートを充填して足りない分はサフェーサーを針先でのせて埋めました。

エアーソーを使用して、きざんだ部分も含め下面の形状も整いました。

濃いめにアレンジした二液型サフェーサーを塗装しています。

裏面を仕上げてサフェーサーの塗装は完了です。

充分にサフェーサーを加熱硬化させてからサフェーサーの研磨にかかり、周辺部の足付けとマスキングを行い塗装が出来るようになりました。

仕上げのクリヤー塗装を行っています。

舗装部分にボカシ塗装を行い完了しました。

温度を上げすぎず十分に加熱硬化させてからポリッシングにより飛び出た糸ゴミを取り除きます、硬いブロックに2000番の耐水ペーパーを巻いて水研ぎでゴミのアタマを平らにしています。

バフレックスの3000番をかけトライザクト5000番まで目を上げました。

複雑な形状でポリッシャーを使用するのは危険がありそうなので二種類のコンパウンドを使用して手仕上げを行いました。

 

ボカシ部はポリッシャーを使用して仕上げています。

マスキングをはがし、ウマから降ろして完成しました。

このたびはU様 誠にありがとうございました

(Visited 22 times, 1 visits today)