トヨタ ハイラックス ルーフ部サビ修理例

ルーフ上面に発生したサビの修理を始めました。

左側ルーフモールを取り外し、モールキワの塗装はがれやゴミの吹き出しを発生させないように心がけて作業を行います。

ふくらんだ部分の頂点に小さい打痕が見られ、サビでふくらみ、サビがさらに広がろうとしています。

カッターの刃先で削り落とし、鉄板を削りすぎないスコッチブライト状のベルトサンダーを使用してサビを落とし、想定より深く錆びていたのでサンドブラスト仕上げを行いました。

サビが落ちた状態になりました、ボディーを傷つける原因になるのでサンドブラストの砂は一回吹くごとに清掃を行い、作業後は念入りに清掃を行いました。

サンダーで剥離した塗膜の段差を滑らかに研ぎだしフェザーエッジを作り、鉄板が露出した部分に二液型亜鉛プライマーの塗布を行い鉄板面をガードしました。

塗膜一枚分と鉄板をけずった分の厚みは、パテを使用して充填する必要があります、

日光の加熱により硬化反応が進んだ亜鉛プライマーの段差を研ぎだしてから120番パテを付けました。

修理部が天井なので車両をまるまるマスキングを行いました。

天日で十分に加熱硬化したパテ整形が整いサフェーサーを塗装する範囲より少し広い範囲で足付けの研磨を行いました。

硬化剤とシンナーを電子式ハカリで調合した二液型サフェーサーの塗装を始めます。

サフェーサーを塗装しました、研磨を行うと一回り範囲が小さくなります。

充分にサフェーサーの加熱を行い硬化反応を進めてからサフェーサーを研磨整形にかかります、

今回の状況では硬い当て板を使用しないと正確な整形が出来ません。

サフェーサーの整形後にクリアー塗装部を足付けを行いマスキング作業にかかりました。

カラーベースを塗装した後にトップコートクリアの塗装を行い塗装が完了しました。

ボディーにダメージを与えないようにエアークッションでガードしてから全体をマスキングしています。

日光を利用した加熱を行おうとしたら、お天気が曇ってきたので電気ヒーターを使用してトップコートクリアーを充分に加熱硬化させました、

非接触型温度計を使用して温度が上がりすぎないように管理をします、60度を上限にしているのでとけることはありませんが、念の為サイドバイザーをアルミホイルでガードしました。

加熱硬化後にポリッシングを行い、塗装面とぼかし部を整えています。

ルーフモールを取り付け、コンパウンド残りの点検を行い完成しました。

 

この度はMさん 誠にありがとうございました

 

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