屋根の上に発生してしまった飛び石傷の修理をいたします。

運転席側の前方に飛び石の痕がついてしまいました。

近づいてみると茶色くサビが発生してしまいました。

小型のギヤサンダーを使用して損傷部を研ぎだしています。

ペーパーではさびが取れなかったのでスコッチブライト製のベルトを使用してサビ落としにかかります、

いきなり荒いベルトサンダーの使用は避けました。

回転タワシを使用して鉄板面を削り過ぎることなく完全にサビの除去を行いました。

亜鉛対応のパテを使用するのですが念のために亜鉛プライマーの塗布を行います。

ヒーターを使用し硬化反応を進めました、

二液型は硬化反応すると溶剤で拭いても溶けなくなります。

硬化反応後に当て板を使用して研磨作業にかかりました。

薄くパテをつけて研ぎだした塗膜分の形状を作ります。

パテ成型が整いました。

研磨前と研磨を行ってから十分に加熱を行いパテの硬化反応を進め溶剤分を飛ばし微量ですが体積を小さくします、

塗装時に溶剤分が抜けきっていないと時間をかけてじわじわ抜けヤセも発生して塗膜トラブルの原因になる可能性があります。

サフェーサー塗装のためにマスキングを行いました。

天井の塗装なので車両全体を覆います。

二液型サフェーサーの塗装が完了しました。

サフェーサーも溶剤抜けによるトラブルを減少させるため、十分に加熱を行い硬化反応を進め溶剤分を飛ばし体積がこれ以上小さくなりにくいくらいになってから研磨作業にかかります、

黒いラッカースプレーを軽く吹いて研ぎながら凹凸の確認を行いサフェーサーを研磨しました。

サフェーサーを研磨してからルーフパネル全体に足付け研磨をおこなっいています。

塗装ブースに移動してマスキング作業にかかりました。

シリコンオフを使用した脱脂清掃後にエアーブローとタッククロス拭きを行い塗装を開始します。

カラーベースとトップコートクリアの塗装を行い完了しました。

ガラスとの隣接面は異物が噴き出てこないように心掛けてマスキングを行いました。

加熱乾燥後にポリッシングを行い、ルーフモール等組付けが完了して完成しました。

 

このたびはT様　遠方からお越しいただき、誠にありがとうございました