ミニ ルーフパネル塗装面の修理例

経年劣化により屋根の上の塗装にひびが入り、はがれてきてしまいました。

黒いカラーベースの上に塗装されているトップコートクリアーが劣化しています。

塗装面に深いひび割れが数か所あるのでひび割れの最深部まで研磨作業を開始しました。

表面のクリアー層と黒いカラーベースを研磨していくとベージュ色の塗膜が出てきて更に研磨を進めると黒い塗膜が出てきました。

写真の手前からグレー部分は新車製造時の電着塗膜で次の黒い部分は黒いカラーベースになり次はカラーべースを保護するクリアー層となっています。

劣化している塗装被膜をサンディングを行い除去することにより塗装下地の劣化による塗膜トラブルの出にくい作業を心がけました。

想定より鉄板面が露出してしまったので、亜鉛引き鋼鈑等、鉄板面に密着する二対一配合の二液型ジンクプライマーをルーフ全面に塗装を行い加熱硬化を促進させています。

十分に硬化が進んだところでサフェーサーを塗装する為の足付け研磨にかかります、研磨が不十分の場合、後々剥離が発生するリスクが高くなるので研ぎ残しの無い作業を心がけました。

黒い二液型サフェーサーの塗装を行いました、使用しているイサム製ウルトラサフファインプラスサフェーサーは鉄板の上に直接塗装出来ますが、プライマーを下に入れることにより下地からくるトラブルをより抑えます。

サフェーサーを天日乾燥させていますが、必ず温度を測り、あまり温度が上がらない場合は長時間出しておくかヒーターを使用するかの判断を行い、前日に塗装していることもあり長時間日光で加熱を行い硬化をすすめました。

当て板と600番のから研ぎペーパーを使用して飛び出ているブツと肌目を研ぎ落します。

次にダブルアクションサンダーを使用して500番から800番のアシレックスで研磨を行っています、アクションで最初に研ぎ始めるとブツや肌目が研ぎ落せません。

研磨時に発生した粉の清掃を行いマスキング作業にかかりました。

マスキング終了後にシリコンオフを使用して塗装面の脱脂清掃を行い、パネル合わせ目のシーリング作業を進めています、

シーリングのヒビ、割れが残っていると水分が侵入してサビの原因になるので、見落としが無いように心がけました。

黒色のカラーベースを塗装後にトップコートクリアの塗装にかかります。

今回使用するクリアーは関西ペイント製ダイヤモンドクリアーQ3Sを使用して塗装を行いました。

トップコートクリアの塗装が完了しました。

硬化剤が二対一で配合するクリアーなので肌の伸びも良好です。

セルフリストアリングコートなので通常のクリアーに比べて傷が入りにくく耐久性もあります。

次の日にマスキングを剥し、ヒーターを使用して加熱を行い硬化を促進させています、

通常のクリアーに比べて長時間加熱を行いました。

温度が上がりすぎると塗装を行った塗膜にダメージが入るので必ず温度計を使用して加熱を行います、

温度は欲張らず温度が足りない場合は長時間加熱を行う作業を、パテ、サフ、塗装すべてに心がけています。

ポリッシングを行い完成しました。

 

この度はK様 誠にありがとうございました

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